数多くの上場企業の中から、これから株価が上がる会社を見つけるのは簡単ではありません。事業の成長を見抜くだけでなく、その期待が株価にどこまで織り込まれているかも考える必要があります。
そこで、この点検簿では「大きく株価が下がった会社」に調べる対象を絞ります。何が起きたのか。業績そのものが悪くなったのか、それとも、それまでの期待が高すぎたのか。急落というきっかけから、会社と価格の関係を一つずつ調べていきます。
下がった理由と、戻るための条件を考える
株価が下がっただけで割安とは限りません。事業の価値が傷ついた会社なら、下落後の価格でも高いことがあります。反対に、一時的な要因や期待の調整が中心なら、見直される余地があるかもしれません。
決算、過去の値動き、利益の持続性、現在の価格を照らし合わせ、事実と仮説を分けて書きます。分からない点も残し、決算発表や確認イベントをカレンダーに登録して、その後を点検します。
分析を、判断と検証につなげる
読み物で終わらせず、仮想資金1,000万円で運用を記録します。買う・待つ・見送るという判断と、その理由を残し、結果を振り返るためです。最初の岡野バルブ製造には、今期の利益が一定程度続く可能性を評価して100万円を配分します。来期の計画が未確認であることは、保有後も確かめるべき論点として残ります。
仮想運用のルール
- 2026年10月25日に現金1,000万円で開始。追加資金・借入・信用取引は使いません。
- 売買を決めた時点で確認できる株価を使い、売買済みとして記録します。初回は10月25日に、直近の10月23日終値を採用しました。厳密な約定の再現より、判断のその後を追うことを目的とします。
- 購入予算を採用価格で割り、1株単位で切り下げます。通常の100株単位とは異なる仮想計算で、単元未満株の実際の約定を再現するものではありません。
- 採用した価格の日付と出典を残します。手数料・税金は含めない概算です。
- 売買の記録日・数量・価格・出典を記録。評価額には価格基準日を付け、現金と保有株の合計を開始資金と比較します。配当や株式分割が生じた場合も反映した日を記録します。
- 売却も判断時点で確認できる株価を採用します。見立てが外れた場合も、当初の判断と変更理由を残します。
これは判断の過程を検証する仮想運用です。将来の利益を約束するものではありません。